避妊の失敗、避妊したい、大人ニキビ
アフターピル(緊急避妊)
アフターピル(緊急避妊薬)は、妊娠を希望しない方が、避妊をしなかった、または避妊が十分でなかった性行為の後に、緊急的に妊娠を防ぐことを目的として服用するお薬です。
例えば、以下のような場合が対象となります。
- 避妊をしないまま性行為をした
- コンドームが破損・脱落した
- コンドームを途中から使用した
- 性被害に遭った など
当院では、レボノルゲストレル錠を取り扱っています。
レボノルゲストレル錠
性交後72時間以内の服用が推奨されています。服用が早いほど避妊効果が期待されるため、できるだけ早い受診・服用をおすすめします。
主な副作用として、頭痛、吐き気、腹痛、乳房の張り、倦怠感、めまい、月経時期の変化などがみられることがあります。
費用(税込)
レボノルゲストレル錠 8,800円(初診料・再診料別途)
緊急避妊後について
アフターピルはすべての妊娠を防ぐものではありません。また、その後の性行為に対する避妊効果はありません。
当院では、継続的な避妊をご希望の方に対して、低用量ピル(OC)などの避妊方法についてもご案内しております。詳しくは診察時に医師へご相談ください。
低用量ピル
エストロゲン・プロゲステロン2種類のホルモン剤の合剤で1日1錠決まった時間に、内服することで避妊効果を得られます。避妊効果は正しく内服することにより99%以上を示し、女性自身が主体的に避妊できる点で女性のSRHR(Sexual Reproductive Health and Rights)になくてはならないものです。
日本における中絶件数は1955年の117万件から2022年には約12万件まで減少を認めています。とはいえ、今でも希望しない予期せぬ妊娠で傷つく女性がいることは事実です。
OCの内服によって、しっかり主体的な避妊をすることが、じぶんの身を自分で守ることにつながります。のみ始めは、不正出血や吐き気、だるさ、胸のはりなどの変化が出ることがありますが、内服を継続するにつれ、慣れてくることが多いですので、3ヶ月はしっかり継続をお勧めしています。
OCの副効能として、月経痛・PMSの改善・月経周期のコントロールなどが挙げられます。性感染症を防ぐ効果はありませんので、コンドームの併用が望ましいです。また重篤な副作用に、静脈血栓症がありますが、OC非使用の場合の血栓症発生頻度は1-5人/10,000人/年に対し、OC使用で3-9人、妊婦で5-20人、産後で40-65人と妊娠よりリスクが低いことより、過度に怖がる必要はありません。
当院での取り扱いピル
保険が効くもの(Low dose Estrogen Progestin: LEP)
- フリウェルLD/ULD
- ヤーズフレックス
- ドロエチ
- ジェミーナ
- アリッサ配合錠
※適応病名は月経困難症
きかないもの(OC)
- ファボワール28D
- ラベルフィーユ28
OC/LEP内服中の健康管理
受診ごとに、問診、血圧測定を行います。
内服開始1年ごとに、体重測定、必要に応じて超音波検査、子宮頸部細胞診、性感染症検査、採血を行い、子宮卵巣の異常がないかどうかしっかり確認しながらの服用をお勧めしています。
ミニピル(POP:Progestin-Only Pill〈黄体ホルモン単独経口避妊薬〉)
POP(Progestin-Only Pill)は、黄体ホルモンのみを含む経口薬です。主な目的は避妊であり、自費診療となります。
当院では、2025年7月より国内承認薬であるスリンダ®を採用しています。また、患者さんの病状やご希望に応じて、国内未承認薬を使用する場合があります。未承認薬を使用する際には、その必要性や国内承認薬との違い、期待される効果や副作用などについて十分に説明し、ご同意をいただいたうえで処方いたします。
避妊を目的とした使用のほか、月経困難症で低用量ピル(OC/LEP)やジエノゲストの副作用により治療継続が難しい方や、PMS(月経前症候群)の症状改善を目的として使用する場合があります。
メリット
POPはエストロゲンを含まないため、前兆を伴う片頭痛のある方、喫煙されている方、肥満のある方、40歳以上の方など、OC/LEPの使用が適さない、または慎重な判断が必要な方にとっても選択肢となる場合があります。
注意点
服用開始後しばらくは不正出血がみられることがあります。また、頭痛、吐き気、乳房の張り、気分の変化などの症状が現れることがありますが、多くは服用を継続することで軽減していきます。
費用や適応については診察時にご説明いたします。患者さんの症状や既往歴、ご希望を踏まえ、一人ひとりに適した治療法をご提案いたします。
ミレーナ®
黄体ホルモンを持続的に子宮内に放出する子宮内システムです。黄体ホルモンによって子宮内膜の増殖が抑えられるため、着床を防ぐ効果があります。避妊率は99%以上です。過多月経や月経困難症に対しては保険での挿入が可能です。
産後6週から挿入可能で、お子さんの希望が当面ない経産婦さんには最適です。逆に出産経験がない方でも、ピルが副作用で飲めない方は適応となりますが、子宮口が狭い方は挿入によって、強い疼痛や気分不快を起こすことがあります。
当院では子宮口が狭い患者さんや迷走神経反射のリスクが高い患者様には、局所麻酔を施行したのちに、挿入としています。痛みに弱い方は最初にお申し出ください。
当院では、超音波検査、子宮頸部細胞診、性感染症のチェックをし、異常がないのを確かめた上での挿入としております。挿入後は定期的に位置の異常がないかを超音波検査で経過観察します。
ミレーナ®の副作用は、不正出血、自然脱落、子宮穿孔、子宮内感染、異所性妊娠などです。子宮外妊娠の既往のある方には使えませんので、既往歴のある方は必ず医師にお申し出くださるようお願いいたします。
卵管結紮・パイプカット
卵管や精管を結紮や切断する手術です。永久的に効果は持続しますが、手術に伴う侵襲があり、OCやミレーナ®が普及した近年はあまり行われなくなってきています。
大人ニキビ
成人女性のニキビは、不規則な食事や生活習慣などのほか、ホルモンが関与しています。特に多のう胞性卵巣症候群などの排卵障害をもっている方の中には、男性ホルモンの働きで、あごまわりやほほにできるニキビで悩まれている方が非常に多くいらっしゃいます。
保険適応の外用薬での治療もありますが、からだの内側からにきびをできににくくする治療として低用量ピルならびにスピロノラクトン内服がおすすめです。スピロノラクトンはもともと高血圧の薬ですが、男性ホルモンに拮抗作用をもつため、内服することで新しいにきびができにくくなるのです。
副作用として電解質異常や腎機能障害などがありますが、頻度としては低いです。
費用は30日分で50㎎ 2,750円、100㎎ 5,500円、150㎎ 8,250円になります。まず100mgで開始し、症状をみて減量・増量の調整をしていきます。当院かかりつけの患者様が対象で、スピロノラクトンのみ処方はできません。


