その他の外来小手術

頸管ポリープ切除術について

子宮頸管ポリープは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」の粘膜が局所的に増殖することでできる良性の腫瘍です。多くの場合は症状がありませんが、不正出血の原因となることもあります。

治療は、頸管ポリープをねじりながら切除する方法を用いることが多く、麻酔も不要です。ただし、ポリープの根元(茎)が太い場合には、出血のリスクを考慮して、電気メスで切除する場合や、総合病院への紹介となることがあります(このようなケースは稀です)。

子宮内膜ポリープ切除術について

子宮内膜ポリープは、子宮の内側を覆う子宮内膜が局所的に増殖することでできる良性の腫瘍です。主な症状としては、不正出血や不妊、過多月経などが挙げられます。

手術の適応となるのは、以下のような場合です:

  • 子宮体がんのリスクが高い症例
  • 多発性ポリープ
  • ポリープのサイズが大きい
  • 不妊の原因が疑われる場合
  • 出血量が多い(過多月経)

当院では、静脈からの鎮静剤投与と局所麻酔を併用し、手動吸引による日帰り手術で対応しています。

なお、ポリープの大きさや硬さによっては、取り切れずに一部が残ってしまうことがあります。こうした残存の頻度は約10%程度とされています。