モナリザタッチ
モナリザタッチとは
閉経前後になると女性ホルモンが減少し、腟の粘膜が薄くなったり、腟内の善玉菌(乳酸菌)が減ってしまうことで、雑菌が増えやすくなります。その結果、かゆみ・におい・外陰部の違和感やヒリヒリ感・性交時の痛み・頻尿・尿漏れなど、さまざまな不快な症状があらわれることがあります。
これは「閉経関連尿路性器症候群(GSM)」と呼ばれるものです。
こうした症状は、エストロゲン腟剤(保険適用)で改善することが多いですが、治療の選択肢のひとつとして、CO₂レーザーを使った「モナリザタッチ」という方法もあります。
この治療では、腟内や外陰部の皮膚に細かくレーザーを当てて、皮膚や粘膜の自然な回復力とコラーゲンの再生を促すことで、腟や外陰部のうるおいやハリを取り戻していきます。イメージとしては、しわしわになった冷蔵庫の中のりんごの皮がピンとハリを取り戻す感じや、長く使ってぺちゃんこになった座布団がふっくらするような感覚に近いかもしれません。
膣粘膜上皮の変化
膣粘膜の顕微鏡写真 治療前後比較
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【治療前】
膣萎縮により、上皮が薄く点状出血が生じており、ひだが扁平化している
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【1回治療1か月後】
膣粘膜が健康なピンク色になり、点状出血も消失し、ひだが改善し、湿潤に富んでいる
モナリザタッチの治療スケジュールと効果について
モナリザタッチは、初回から1ヶ月ごとに計3回の施術を受けることが推奨されています。
継続して治療を行うことで、ヒリヒリする灼熱感やかゆみ、乾燥、性交時の痛み、ゆるみ感といった症状が、回を重ねるごとに少しずつ改善していきます(図参照)。
また、頻尿や尿漏れなどの尿トラブルにも効果が期待できる治療です。
モナリザタッチの流れ
まずは婦人科外来を受診してください
モナリザタッチをご希望の方は、初めに婦人科を受診していただきます。
※しばらく子宮頸がん検診や超音波検査などを受けていない方には、婦人科検査をおすすめしています。
万が一、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん・子宮筋腫などの病気が隠れている場合、気づかずにモナリザタッチだけを続けてしまうのは本末転倒です。
まずはお体の状態をしっかり確認しましょう。
その後、モナリザタッチについてのカウンセリングを行い、施術日のご予約をお取りします。
施術当日
来院後、まず麻酔クリームを外陰部に塗布し、約30分間お待ちいただきます。
レーザーの照射時間は5〜10分程度と短時間です。
施術後の注意点
施術のあとは、外陰部にヒリヒリ感が出ることがありますが、通常は1日ほどで落ち着きます。
冷やしたり、ステロイドの軟膏を塗ることで症状は軽くなります。
※照射後以下のことをお控えください:
- 性交渉(3日間)
- 公衆浴場・温泉などの利用(7日間)
治療の回数とタイミング
モナリザタッチは、1ヶ月ごとに計3回の施術を受けていただくのが効果的です。
その後は、症状(乾燥・痛み・ゆるみ感など)が気になってきたタイミングで、追加の治療を行うのが理想です。
治療費用について
1回:38,500円(税込)
(※初診料・再診料は別途かかります)
キャンペーン価格(10〜12月限定):33,000円(税込)
モナリザタッチの詳細は公式サイトへ
詳しく知りたい方はこちらの公式ページをご覧ください: